前立腺がんの治療法とは
前立腺がんの転移が進んでいない場合に、手術療法を行って根治させることができることもあります。
手術には、前立腺全摘除術と精巣除去術(除睾術)があります。
前立腺全摘除術は、前立腺、精嚢、リンパ節を全てとってしまいます。
精巣除去術は精巣(睾丸)を取って、体内でつくられる男性ホルモンをなくす、という方法です。
つまり精巣除去術は内分泌療法の一種です。
手術療法による根治が期待されるのは、ステージBくらいまでとされています。
また、前立腺がんが広がっている患者さんには、まずホルモン療法でがんを小さくしてから、手術療法が行なわれる場合もあります。
手術療法に伴って起こり得る出来事として、尿道括約筋が傷つけられたり、勃起に関係のある神経を傷つけるといったことが、あります。
このため、尿漏れや勃起障害(ED)などが起こることは、有り得ます。
また、なんといっても手術は全身麻酔で約五、六時間かかる、という大きな手術となります。
そのため、体力のある患者さんにしかできませんし、約4週間の入院も必要です。
50代の男性の方は、社会的な地位も築かれている場合が多くて、長期の休職・休業に不安を感じる方も、いるかもしれませんね。
しかし、生命が危機にさらされているということを、よく考える必要がありますね。
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